一眼レフカメラで動画を撮る時にちょっとイライラを感じてしまうのがズームをしたときのピントのズレです。
静止画撮影のときは、ズームしてもすぐにピントをあわせてくれるのが、動画だとなんだかもっさりとピント合わせしています。
一眼レフカメラでズーム時のピント合わせのポイントをみていきましょう。
目次
なぜ動画撮影はズームでピントがずれるのか
なぜ一眼レフカメラは動画撮影のズーム時にピントがズレるのでしょう。
ポイントは2つあります。
1つは動画だからです。
ズームをする、つまり焦点距離が変わり、当然ですが合焦点が変化するのでフォーカスを動かす必要があります。
静止画であれば、フォーカスを合わせてから撮影するので気になりませんが、動画の場合はフォーカスを合わせている時間も撮影中なのです。
焦点距離を変えれば、ある程度ピントが合わない時間が出来てしまうことは仕方ないので、動画撮影時は、不要なズームは控える必要があります。
もう1つは機能的に遅いからです。
一眼レフカメラはファインダーを覗いたときとライブビューでの撮影ではオートフォーカスのセンサーが違います。
ライブビューで撮影するときはファインダーで覗いたときよりもオートフォーカスはどうしても遅くなります。
動画撮影時はライブビューで撮影するので、オートフォーカスは遅くなってしまいます。
ズームはピントのズレをみながらゆっくり
一眼レフカメラで動画を撮影するとき、ズームでピントがズレるということは仕方のないことなのですが、被害を最小限にする方法はあります。
まずは、ズームをゆっくりすることです。
いきなりズームをすると、合焦点が大きく変わるのでオートフォーカスもそれだけ合わせるのに時間がかかります。
ゆっくりピントを合わせながらズームすれば合焦点が徐々に変わるのでそれだけピントのズレも小さくすることができます。
ピント合わせを速くするならレンズに注目
動画撮影時のピント合わせを素早くする方法としては、レンズにも着目する必要があります。
一眼レフカメラのレンズによってはオートフォーカスのモーターが違います。
上位機種にはより素早くオートフォーカスを合わせられるモーターが採用されていたります。
まずは自分の使っているレンズのモーターを説明書やメーカーHPなどで確認してみましょう。
レンズを変えることで素早いオートフォーカスが可能になることもあります。
プロはMF
映画の撮影などではピント合わせはMF・マニュアルフォーカスで行っている場合もあります。
もちろん、MFでピントをあわせるのは入念なリハーサルが必要なのですが、もし、どうしてもズームをしながらピントが合い続ける動画が必要ならばMFを使ってみるということも1つの選択肢です。