最近はスマホでも花火が綺麗に撮れるようになりました。
スマホでもHDR合成などの設定ができるのですから綺麗に写るはずです。
しかし、一眼レフカメラで撮影する花火にはまだまだ及びません。
一眼レフカメラで、正しい撮り方をすれば、一眼レフカメラならではの美しい花火写真を撮ることができます。
さて、そのためにはどのような撮り方をすればよいのでしょうか。
花火撮影に必要な道具
一眼レフカメラの撮影にはいくつか必要な道具があります。
中でも必須なのが三脚とレリーズです。
レリーズとはリモートシャッターのことです。
夜景撮影などでは三脚が必須となりますが、レリーズは必ずしも必要ではありません。
しかし、花火撮影はレリーズが必須になります。
理由については後述しますが、レリーズは社外品なら1500円ほどですし、純正品でも3000円ほどで購入できます。
花火撮影をするときは三脚とレリーズを準備しましょう。
花火撮影のピント合わせ
一眼レフカメラに限らないことですが、花火の撮り方で難しいことがピントです。
漆黒の夜空に一瞬だけ煌めく花火にどのようにピントを合わせればよいのでしょう。
一眼レフカメラの場合はマニュアルフォーカスに設定することでこの問題を解決できます。
花火が上る前に、花火の打ち上げ場所近くの街灯などにピントを合わせて、フォーカスリングをテープなどで動かないように固定します。
場合によっては最初に打ち上がった花火でピント合わせをしてもよいでしょう。
いずれにせよ、打ち上げの最中はそれぞれの花火に合わせてフォーカスすることはできないので、フォーカスリングは固定して撮影します。
花火撮影はシャッタースピードがポイント
さて、ピントを合わせたらいよいよ撮影ですが、花火撮影では通常の撮り方とは違うシャッターの押し方をします。
花火撮影ではシャッタースピードは「花火が光っている時間」です。
つまり、1つの花火が光っている間はシャッターを開いておく必要があるということです。
ではどのように設定すればよいのでしょう。
それは、「バルブ撮影」という設定を使います。
バルブ撮影の設定方法は機種ごとに違うので説明書なので、確認しましょう。
具体的な撮り方としては、まずは三脚に設置された一眼レフカメラをバルブ撮影モードに設定します。
F値はF8~11くらいに、ISO感度は100に設定します。
花火撮影ではF値を使って明るさを調整します。
花火が打ち上がったら、レリーズを押して、シャッターを開けます。
このとき、花火が光っている間はレリーズを押し続けることで、シャッターを開け続けることができます。
花火は、闇の中から数秒だけ光って、その後は闇に戻るのでそれがシャッターの代わりとなるので、このような撮り方となります。
花火撮影ではこのようにバルブ撮影をするのでレリーズが必須となります。