ずっしりと重量感のある一眼レフカメラ。
初心者はどう持っていいものか難しいですよね。
今回は一眼レフカメラの基本技術である構え方のポイントについてみていきましょう。
基本的な構え方
一眼レフカメラの基本技術である構え方。
一眼レフカメラは右側にシャッターボタンがあるので、右手のポジションはわかりやすいですね。
左手はレンズを下から支えるようにして持ちます。
撮影時の構え方としては、そのまま脇を締めてファインダーを覗けば基本技術としての構え方の完成です。
一眼レフカメラは重量があるので、脇が開いていると手ブレが起きやすくなります。
脇をしっかりと締めてカメラを固定するのがポイントです。
ライブビュー撮影が推奨されない理由
ミラーレス一眼やコンパクトデジタルカメラでは、カメラの後部にある液晶モニターを見ながら撮影するスタイルが一般的です。
しかし、一眼レフカメラではファインダーを覗く構え方が基本技術として紹介されます。
これは、液晶モニターを見ながらのライブビュー撮影にはデメリットがあるからです。
1つは、ライブビュー撮影ではカメラが体から離れてしまうので手ブレが起きやすくなるということです。
もうひとつの理由はライブビュー撮影だとオートフォーカス(AF)が遅くなるからです。
一眼レフカメラはファインダー使用時とライブビュー撮影ではAFの方式が異なります。
ファインダーを使ってAFを行った方が素早く高精度でピントを合わせることができます。
こういった理由から一眼レフカメラでは脇を締めてファインダーを覗いて構える方法が基本技術として紹介されています。
無理してファインダーを使う必要はなくなった!?
さて、一眼レフカメラの基本技術としては敬遠されがちだったライブビュー撮影ですが、最近はライブビュー撮影でも素早いAFが可能となってきています。
ミラーレス一眼が広まったことや、EVFという電子式のファインダーを使ったカメラが増えたことなどもあり、ライブビューを使ったAFでも、ピント合わせが遅く感じるということが少なくなってきたからです。
また、一眼レフカメラ入門機はかなり軽量コンパクトになり、体から離して持ってもそこまで手ブレが発生することがありません。
そもそも最近の手ぶれ補正は優秀なので、望遠撮影でなければそこまで手ブレを心配する必要はありません。
では、構え方は無理してファインダーを使う必要はないのでしょうか。
確かに、ライブビューでのAFはかなり精度が高くなりました。
初心者のうちは、カメラ任せのAFのでもそこまできになることはないかと思います。
しかし、何枚も撮影していくにつれて、AFでは満足しないことが出てきたりします。
MFをする場合は、液晶越しに対象を見るよりも、光学的に直接対象が見られるファインダーが適しています。
将来的なことを考えると基本技術としてファインダーを使った構え方はマスターしておいた方がよいでしょう。