一眼レフカメラ購入してすぐのときは高画質な写真が撮れるだけで楽しいのですが、段々とよりレベルの高い写真を取りたいという欲求も出てくることでしょう。
今回は「写真は引き算」というキーワードから素敵な写真の撮り方を考えてみましょう。
写真は引き算
写真は引き算というのは、写真雑誌や参考書、講習会などでよく使われる定番ワードです。
では、一体何を引き算するのでしょう。
人間の視覚は見たいものだけを見るように出来ています。
目の中には風景の全てが入ってきていますが、実際に人間が認識しているのは風景の中の極一部です。
しかし、一眼レフカメラなどで写真を撮ると全ての風景が写された写真となります。
自分が目で見たモノを写真で伝える場合は、目の前の風景の中から自分が見ているものに絞って写真にする必要があります。
この撮り方が引き算なのです。
不要なものはぼかす
一眼レフカメラは引き算の撮り方に適したカメラです。
被写界深度が浅いので、不要なものはボカしてしまうことで引き算することができます。
自分が伝えたいモノだけにピントが合うように絞りを調整してみましょう。
望遠レンズを使う
一眼レフカメラはレンズを交換できます。
風景写真を撮る時に広角レンズを使ったり、広角側で写真を撮っていませんか?
広角で写真を撮ると風景が広く入ったダイナミックな写真が撮れますが、その分、余計なものも写り込んでしまうことがあります。
望遠レンズや望遠側には「切り取り効果」というものがあります。
望遠は視野角が狭くなる分、余計なものを引き算する撮り方が出来るのです。
主題で埋め尽くす
一眼レフカメラで撮影していても、なんとなくごちゃごちゃした写真しか撮れないなんてことはありませんか?
そんなときは、ファインダーを主題で埋め尽くす撮り方をするというのも一つの手です。
究極の引き算ですね。
自分が写したいと思ったものに、大胆に近づくことで、主題がはっきりして見る人に訴えかけるような写真を写すことができます。
1色にしてしまう
色を引き算してしまうということも一つのポイントです。
ホームページやポスターなどをデザインする時には原則として4色以上使わないというテクニックがあります。
4色以上の色を使うとごちゃごちゃした印象になってしまうからです。
これは写真にも応用できます。
1枚の写真に、あまり多くの色が入り込まないように引き算してみましょう。
1色にしてしまっても面白い写真が撮れます。
一眼レフカメラで風景などを撮影しても、いまいちな写真になってしまうという場合は、背景や色などを大胆に引き算した撮り方をしてみることで面白い写真が撮れることがあります。